TOEFL・TOEIC・英検・IELTSの違い 受験すべきテスト

TOEFLTOEIC・英検・IELTSの違い 

受験すべきテスト

「英語の資格を取りたい」と言っても、TOEIC・英検・TOEFL・IELTSなどさまざまな資格があり、どれを受けようか迷ってしまします。今回はそれぞれの違いや特徴についてまとめてみました。

目次

1.TOEIC

 1-1.TOEICとは

 1-2.TOEICの評価方法

 1-3.TOEICの受験情報

 1-4.TOEICの平均点や目標点数

 1-5.TOEICと英検の比較

 1-6.TOEICで高得点を取ってもコミュニケーションがとれない⁉

2.英検

 2-1.英検とは

 2-2.出題分野の特徴

 2-3.スコアの算出方法

 2-4.TOEIC L&Rと英検 それぞれどんな人に適しているのか?

 3 .TOEFL

 3-1.TOEFL とは

 3-2.TOEFLの目的

 3-3.TOEFLの種類

 3-4.TOEICTOEFLの違い

 3-5.TOEICTOEFLの違いが一目でわかる一覧表

 3-6.それぞれのスコアが必要になる場面

4 .IELTS

 4-1.IELTSとは

 4-2.IELTSとTOEFLの違い

 4-3.IELTSとTOEFLのスコアは使える国が若干違う

 4-4.IELTSとTOEFLの試験内容の比較

    4-5.希望する留学先、行きたい大学によって使えるスコアは異なる

1.TOEIC

1-1.TOEICとは 

日本でよく知られている英語能力試験。英検のように合格・不合格ではなく、0~990点のスコア結果で表示されるので、「英語力の現在地の正確な把握」や「目標設定」が可能です。200問2時間の試験で、配点はリーディングとリスニングが各495点で、合計(満点)990点のテスト。資格の有効期限は2年間。日本では就職活動などで主流だが、日本発祥の試験であるため、世界的な知名度は低い。

また、TOEICとは、「Test Of English for International Communication」の略称で、直訳すると「国際的な意思疎通のための英語のテスト」となる。グローバルスタンダードとして世界160カ国で実施。知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語による実用的なコミュニケーション能力を幅広く測定します。そのため、受験者は、就職活動のために受験する大学生や、業務で英語が必要な社会人が一番多い。TOEICの受験者数は、日本で年間約245万人(2018年)にのぼり、世界では160カ国で年間約700万人が受験しているというが、受験者数では日本が断トツ1位。2位が韓国で、韓国では年間200万人以上が受験しているということなので、日本と韓国で445万人以上となり、この2カ国だけで64%以上(約3分の2)を占める。

基本的に、このTOEIC Listening & Reading(L&R)が主流だが、TOEIC Speaking & Writing(S&W)は、英語を「話す」(Speaking/スピーキング)能力と、「書く」(Writing/ライティング)能力を判定するテストもある。こちらはTOEIC Listening & Reading(L&R)に比べると、知名度も受験者数もかなり低い。

1-2.TOEICの評価方法

TOEICは、基本的に大きく2つのセクションに分かれている。前半はリスニング・セクションで英語を「聞く」力を測定し、後半のリーディング・セクションで「読む」力を測定する。合計0~990点(すべて5点刻み)、 トータル2時間で200問の問題を解くことになり、途中休憩はなし。

・リスニング・セクション5~495点 45分間  Part 1〜4まで 問題数100問

・リーディング・セクション5~495点  75分間 Part 5〜7まで 問題数100問

問題は全てマークシート方式で、問題や選択肢など、全て英語で書かれている。したがって英文を日本語に訳したり、日本語を英語に訳したりする問題は出ない。f:id:planetrip:20210228142425p:plain 1-3.TOEICの受験情報

TOEICは年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国約80都市で実施。

・受験料は6,490円(税込)で、受験料は前払いで、納入後の返金はなし。

・インターネットで受験申込をすると、1年後のテストが5,846円(税込)の割引価格で受験できる。

・受験の申し込みは、インターネットの他、コンビニ端末でも可能。

・支払方法は、インターネットでのクレジット払い、コンビニでの現金支払の他、楽天ペイでも可能。

・受験料の領収書は、TOEIC申込サイトから発行の手続きが可能。

・受験についての詳細情報やインターネットでのお申し込みは、IIBCのサイトから。

 1-4.TOEICの平均点や目標点数

TOEICの平均点

TOEICの点数はどの程度を目標とすべきなのだろうか?

2019年12月に行われたTOEIC(受験者数87,245人)の平均点は595.4点(リスニング・セクション:327.6点/リーディング・セクション:267.8点)だった。つまり、平均点以上を取ろうと思ったら600点が目安になる。

TOEIC目標点数

近年では企業の約半数が、採用や海外出張でTOEICの点数を要件もしくは参考にしているそうだ。それらの点数の平均は以下の通り。

・企業が求めるTOEIC(L&R)点数の平均(いずれも英語を使用する部署)

新卒採用 650点~

中途採用 700点~

海外部門 800点~

営業部門(総合職) 750点~

日本企業の中にも、職種によって860点や900点以上を要求するところも多くなってきている。今後、要求される点数の平均点も高くなっていくことは避けられないだろう。

 1-5.TOEICと英検の比較

TOEIC(L&R)は、英語を「聞く」能力と「読む」能力を測るテストだ。一方で、英検(実用英語技能検定)は、「聞く」「読む」に加えて、「話す」「書く」能力も測る。したがって、単純に比較はできないが、TOEICの「L&R」と英検の級をおおよそ比較すると下記の通りになるのではないかと言われている。

TOEIC(L&R)  

945点~⇒英検1級

860点~⇒英検準1級

650点~⇒英検2級     

600点~⇒英検準2級      

550点~⇒英検3級  

 就活の履歴書にかけるのは英検2級からだそう。その場合、TOEIC(L&R)では650点が目標。

1-6.TOEICで高得点を取ってもコミュニケーションがとれない⁉

 IIBCのウェブサイトに掲載されている資料によると、TOEICで730点以上を取得できれば、「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる」とあります。

しかし、実際にTOEICで730点以上(990点以下)を取得している方たちの意見を聞くと、46.7%の方が「簡単な商談や取引は可能」とのことだが、残りの半数以上の方が、未だ「簡単な商談や取引もできない。」と答えるのです。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?理由は、TOEICは「聞く力」と「読む力」しか判定できないから。「話す力」と「書く力」は判定できない。聞くことはできても、話すことができないので、「簡単な商談」もできないのです。

TOEICは本来、「聞く力」と「読む力」という「インプット」のみの能力を測るテストです。したがって、TOEICの点数を上げたい人は、当然「聞く」ことと「読む」ことに特化して学習します。しかし、「インプット(読む・聞く)よりもアウトプット(書く・話す)を繰り返す方が、脳回路への情報の定着を促進する」と多くの研究で明らかになっています。つまり、私たちの脳は、情報を何度も入れ込む(インプット)よりも、その情報を何度も使ってみる、想起する(アウトプット)ことで、長期間安定して情報を保持することができる性質をもっているのです。「インプット」に特化した学習は非効率であると科学的に証明されています。つまり、TOEICの点数を効率的に上げるには、「インプット」だけを繰り返すのではなく、「アウトプット」を取り入れた方が効率的だということになります。

TOEICで高得点を取っても話せないので仕事で使えないこと、TOEICに特化して英語を学習することは非効率かもしれませんが、それでも、就職活動を控えている方や、会社からTOEICの点数を要求されている方などは、TOEICで高得点を取らなければならない方も多いのではないでしょうか。

その様な方は、まずはTOEICの点数にこだわり過ぎないようにしましょう。点数を目標にするのはモチベーションにつながり、学習も継続しやすいですが、あまり固執し過ぎると非効率な学習になってしまいます。

つまり、TOEICの点数に固執した「聞く」「読む」ことだけに特化した学習をしていると、かえってTOEICの点数は伸びないので、TOEICには関係のない「話す」「書く」学習も取り入れれば、効率的にTOEICの点数も上がります。遠回りをしているようで、実はその方が近道なのです。また、「話せないから仕事で使えない」という問題も解消されます。

2.英検

2-1.英検とは

英検(正式名称:実用英語技能検定)は、小学生から社会人まで幅広い方を対象とした、英語検定試験です。TOEICとは違い、合格または不合格で判定されます。資格は一度取得すれば永久的に使えます。

リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングを含む4技能を測定し、日常会話からビジネス活用まで、「使える英語」であなたのコミュニケーションを広げます。また、英検取得者は、多くの高校・大学の入学試験や単位認定で優遇され、世界各国の教育機関で海外留学時の語学力証明資格に認定されています。英検資格で、世界へ羽ばたく道が広がります。

英検は、出題される英語レベルによって以下1~5級に分かれていて、受験者は英語レベルに応じた級を選択して、試験に臨みます。

・5級…中学初級程度
・4級…中学中級程度
・3級…中学卒業程度
・準2級…高校中級程度
・2級…高校卒業程度
・準1級…大学中級程度
・1級…大学卒業程度

2-2.  出題分野の特徴

TOEIC L&Rは、就活生や社会人を対象にしたビジネス向けの英語の資格です。そのため、出題はビジネスシーンで頻出の単語や表現を問うものが多くなっています。例えば、ミーティングのシーンでの会話やEメールの文面などです。

英検は、受験を控えている中高校生、大学生に向いている英語の資格です。出題分野は受験級によって異なります。
・5級…家族、趣味やスポーツなど身近な話題
・4級…身近なトピックを加えた実用的な問題
・3級…海外分野など問題傾向が少し広がる。3級以降ライティングと2次試験のスピーキング試験がある。
・準2級…センター試験の問題と共通項が多い。教育や科学に関する題材が増える。
・2級…医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解が加わる。
・準1級…時事問題や歴史・文化、医療など幅広いジャンルから出題(エッセイ形式のライティングがある)。
・1級…英語の知識のみではなく、相手に伝える発信力や対応力が求められる。2次スピーキングは2分間スピーチ。

2-3.  スコアの算出方法

TOEICL&Rは5点刻みでスコアが算出され、満点は990点となっているのに対し、英検は各年度において設定された合格基準スコア(およそ7割)をクリアすれば合格です。
TOEIC L&Rのスコアと英検の級を英語レベルに当てはめると以下の通りです。

・TOEIC550点以下、英検3級…英語初級者
・TOEIC650点以下、英検2級…英語中級者
・TOEIC860点以下、英検準1級…英語上級者、短文、長文も細部まで読み取れる
・TOEIC950点、英検1級…短文長文読解のほか、自分の意見を述べたり、要求に応えたりできる

2-4. TOEIC L&Rと英検 それぞれどんな人に適しているのか?
TOEIC L&R

TOEIC L&Rは、リスニング、リーディングのみの技能を測られ、ビジネスシーンを想定した英語が出題範囲となっているため、仕事関係で英語を使おうと考えている人に適しています。

また、外資系ではない日系企業でも、スコアによっては、就職活動をする際のアピールポイントになったり、海外事業部など英語を使った部署への配属希望が通ったりといったメリットもあります。企業によっては、TOEIC L&Rのスコアを役職の条件に設定しているところもあります。

試験は年10回と、定期的に行われているため、受験のハードルが低いのもメリットです。

英検

英検においては英語のリスニング、リーディングに加え、スピーキング、ライティング4技能のレベルを測ることができるという点に特徴があります。

基礎をしっかりおさえ、総合的な英語力の向上を目指している学生や受験生に適した資格といえます。実際に高校入試(中学入試)の際、大学によっては英検の取得級によって入学に有利になったり、入学後の単位認定が受けられたりする場合もあります。

試験は年3回と少ないですが、受験日までにしっかりと時間を使えるので、合格に向けて対策をしっかりしておくことが大切です。

また、TOEIC L&Rと同じく、就職活動において有利になる場合もありますが、英検は日本独自の資格のため、外資系企業への就職を考えている人はTOEIC L&Rも受けておくと良いでしょう。

3.TOEFL

3-1.TOEFL とは

TOEFLとは「Test of English as a Foreign Language」の略。1964年に、英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)によって開発されました。現在、世界で最も広く用いられている英語能力テストと言えます。
海外の大学に留学・進学した際、英語圏の実生活でコミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定し、資格の有効期限は2年間。

3-2.TOEFLの目的

もともとTOEFLは、受験者が英語圏(主に米国とカナダ)の大学・大学院に入学して学業を修めるのに必要な英語力があるかどうかを見極めることを目的としています。現在は、世界中で130カ国9,000以上の機関が、TOEFLのスコアを英語能力の証明、入学や推薦入学、奨学金、卒業の基準として利用しています。海外留学には必須、国内の大学・大学院入試での優遇になります。
特に、米国やカナダの大学・大学院への正規留学の際には、入学審査基準の1つとしてTOEFLのスコアが要求されるので、北米圏への海外留学・進学を考える中学生・高校生にとっては必須のスキルです。

 3-3.TOEFLの種類

TOEFLには、ペーパーテスト形式のTOEFL PBT(Paper-Based Testing)と、問題の提供・答案の回収をインターネットで行うTOEFL iBT(Internet-Based Testing)があります。
インターネット環境が整っていない一部の国ではTOEFL iBTとTOEFL PBTが併用されていますが、日本で現在行われている公開試験はTOEFL iBTのみです。
また、最近では団体受験向けにTOEFL ITP(Institutional Test Program)も広がりを見せています。TOEFL ITPのスコアは学内プログラムの効果測定、プレースメント(クラス分け)、交換留学希望者の選考などに利用されています。

 3-4.TOEICTOEFLの違い

将来のために英語力を磨こうと考えた時、どちらの資格試験を受けるべきか悩んでしまいます。どちらも有名な資格試験であり、基本的に優劣がつくようなものではありません。

おおざっぱに結論をお伝えしてしまうと、
国内で就職を目指すならTOEIC
海外の留学を目指すならTOEFL
という切り分けが一つの目安になります。

ただあくまで目安ですので、留学する際に全くTOEICが活用できない、就職する時に全くTOEFLが活用できない、という訳ではありません。それに「留学を目指してTOEFLしか勉強してこなかったけど、就職に切り替えることになった」ということになっても、改めてTOEICを受け直せばよいだけです。※逆も同じです。

いずれの試験も英語の力を測るテストですので、TOEICで高得点が取れる人は、基本的にTOEFLでも高いレベルの点数を取れる力は持っています。途中で焦るようなことにはならないので、ご安心ください。とはいえ、最初からTOEICTOEFLの違いをしっかり把握して、自分がどちらの試験を受ければ良いのか理解できていれば、より英語の勉強に集中できます。

 3-5.TOEICTOEFLの違いが一目でわかる一覧表

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3-6.それぞれのスコアが必要になる場面

TOEICTOEFLでは、以下のようにそれぞれスコアを必要とする場面が違います。

TOEIC (L&R)

・大学の単位認定

・就職活動

・会社内での昇格、昇進

・海外赴任

TOEFL iBT/iTP

・海外(主に米国)の大学への留学および入学

・ワーキングホリデー

このように、日本国内ではTOEIC (L&R)スコアが利用頻度が高いです。「TOEIC900点」と聞けば「英語力が高い人」、と認識してもらえます。しかし、「TOEFL iBT 80点」と聞いてもピンと来ない人が大多数です。ちなみに後者の方が英語力は高いです。

そのためどちらを受験すれば良いかわからず、海外の大学へ進学したいなどの明確な目的がない場合には、TOEIC (L&R)の受験をおすすめします。

なお、TOEIC(Speaking & Writing)は、TOEIC LR試験で800点を超えている学習者にとっては次の段階に進むのにとても良い試験であるため、資格云々について考えなければ、挑戦してみる価値は有ります。TOEIC LR試験で990点満点ではなく、1,390点満点(TOEIC SW試験の満点は400点+TOEIC LRの990点)の世界に挑戦したい方は挑戦下さい。

4.IELTS

4-1.IELTSとは

IELTS(アイエルツ)とは、International English Language Testing Systemの略称で、海外留学や海外移住、外国企業就職の際に英語力を証明する英語運用能力評価試験です。日本国内では、公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが2010年4月より共同で運営を行っています。日本においても徐々に知名度は上がってきており、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのテストがあるIELTSは、英語力を測るうえで信頼性の高いスコアとなります。英語の知識量ではなく、運用能力を測る試験であることも特徴的です。IELTSのスコアを取得しておくと、海外留学を目指す場合はもちろん、海外就職や日本の大学入試での英語力の証明など利用できる機会も広がっています。資格の有効期限は2年間。

4-2.IELTSとTOEFLのスコアは使える国が若干違う

IELTSもTOEFLも、海外留学を目指す場合に、英語能力を証明するためのテストとして、国際的に広く認められています。どちらも世界百数十か国で実施され、多くの教育機関で採用され、ハイスコアを獲得すれば海外大学への進学にとても有利になります。しかし、国によって状況に少し違いがあるので注意しておきましょう。

TOEFLは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・EUなど、留学先の筆頭に挙げられる主要な国々の大学へ申請する際のスコアテストとして認められています。なお、イギリスでは大学へ申請するためのスコアとしてTOEFLを認めている大学は多いですが、留学ビザ申請においては、TOEFLスコアを使用することが原則できなくなっているため、注意が必要です。

IELTSは、カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドアイルランドなどではほとんどの高等教育機関で認められていますが、アメリカでは一部の大学で認定されない場合があります。 ただ最近では浸透してきており、IELTSスコアを入学基準として認める教育機関は、アイビー・リーグを構成する8大学を含めて3,000以上にのぼっています。

4-3.IELTSとTOEFLの試験内容の比較

同じ「英語能力の判定テスト」ではありますが、IELTSとTOEFLではテストの形式や内容もかなり異なります。どちらを受験するか考える際には、知っておきたいところです。

まずは試験時間。IELTSの所要時間は全部で約2時間45分です。それに対しTOEFLは約4時間~4時間30分とかなりの長時間になります。また、IELTSは基本的に筆記式のペーパーテストですが、TOEFLは1人1台のコンピュータを使用して画面上で回答していくインターネットテストであることが大きな特徴です。
次に肝心のテスト内容。両方とも4つのセクション(リーディング[Reading]、リスニング[Listening]、スピーキング[Speaking]、ライティング[Writing])から成り立ち、英語の4技能が総合的に測られます。しかし各セクションの内容は大きく異なり、それぞれのテストに特徴があります。セクションごとに簡単に比較しながら見ていきましょう。

リーディング[Reading]

TOEFLのリーディングは、1パッセージ約600〜700語なのに対し、IELTSのリーディングは1パッセージが約900語となっています。IELTSの方が長文を読まなければいけないため、速読力と読解スキルが求められると言われています。なお、IELTSは3パッセージと問題数が決まっていますが、TOEFLは3~5パッセージで、テストを受けるまでわかりません。

リスニング[Listening]

まず大きく違うのが、IELTSはイギリス英語を中心とした様々な国のアクセントが用いられ、TOEFLアメリカ英語が用いられているということでしょう。アメリカ英語の発音やアクセントに慣れていると、イギリス英語は聞き取りづらい部分もあります。
TOEFLのリスニングは、個別にヘッドセットで会話や講義などの長い英文を聞いた後に、その内容についての問いに答える形式。回答は選択式です。
一方、IELTSは英文の放送を聞きながら図や文章の一部分を単語などで穴埋めするような形式が多く出題されます。問題が流れる前に次の設問を確認する時間、問題の合間に解答を確認する時間、また解答を書き込む時間が設けられているのも、大きな特徴と言えるでしょう。

スピーキング[Speaking]

最も大きな違いは、TOEFLのスピーキングがコンピュータに向かって話し、それを録音する形式なのに対し、IELTSは面接官との1対1のインタビュー形式であることです。
TOEFLはコンピュータに向かう独特の雰囲気の中で短い時間に自分の意見をまとめ、決められた秒数を守って英語でしゃべらなければいけないので、かなりの慣れが必要になります。また、TOEFLの方にだけIntegrated Task(複合問題)があることも大きな特徴と言えます。この問題は、リーディングやリスニングをしたうえで、その内容に関してスピーキングで解答をする形式です。話す力だけでなく、読解力やリスニング能力などのスキルが総合的に問われるので、非常に難易度が高い問題と言われています。
IELTSは相手が人であるため、相槌を打ってくれたり、質問を聞き逃したら聞き返すことも可能です。

ライティング[Writing]

IELTSもTOEFLも問題数は2問。IELTSは筆記式、TOEFLはタイピングによって解答を入力する形式です。 両方とも2つのトピックについて書くことになりますが、それぞれに特徴的な問題があります。
IELTSは、図やグラフ、チャートといったものを客観的に説明するレポートを書く問題が出題されます。話し言葉や通常のレターを書くときには使用しないような、独特の表現を覚えておく必要があります。
一方、TOEFLは、複数の作業を組み合わせて解答するIntegrated Task(複合問題)が特徴的です。単純に自分の考えをまとめて書けばよいわけではなく、文章を読み、その内容に関連したレクチャーを聞き、内容を整理して文章にまとめるという総合的な能力が試される問題です。実際の留学生活での学習(教科書を読み、授業を聞き、レポートを書く)とほぼ同じ作業が必要とされ、スピーキングセクションと同様に非常に難易度が高いと言われています。

4-4.希望する留学先、行きたい大学によって使えるスコアは異なる
両方とも世界的にメジャーであり、海外大学への進学を目指す場合に必要となる英語力を証明するテストですが、どちらのテストを受験しても良いかというと、そういうわけではありません。留学したい国、入学したい学校によって、IELTSまたはTOEFLのどちらかしかスコアが認められない場合もあります。
まずは自分が海外で学びたいことをしっかり考え、留学先を具体的に検討しましょう。いくつか候補の学校が決まったら、入学基準を調べ、必要な英語のスコアを確認することが大切です。 希望する留学先でIELTS、TOEFLのどちらも認められる場合は、2つのテストの特徴を比較して自分に向いている方を選んでも良いでしょう。IELTS、TOEFLのどちらを選ぶにせよ、なるべく早くから対策を始めるのが留学成功への一番の近道です。まとめ

TOEFLTOEIC・英検・IELTSの違いを知ることができましたか?

問題形式が違えば、必要となる勉強時間や目的、対策方法も異なります。自分に必要で、最も適しているテストを理解し、勉強をしましょう。